① 習慣イコール結果。「ありとあらゆる結果は習慣の連続体の先にある」
ありとあらゆる結果は、習慣の連続体の先にある。ユダヤの先生の言葉
僕が初めてユダヤ人たちに出会ったとき、結果についてこう教えられました。僕らが出す全ての結果は習慣の先にしかない。歯を磨かない習慣の人は虫歯になり、歯を磨く習慣の人は虫歯にならない。習慣イコール結果です。だから新しい結果を出したければ新しい習慣を身につけるしかなく、その習慣の質が悪ければ結果の質も悪くなり、習慣の質が良ければ結果の質も良くなる。ユダヤ人は、子どもがより良い人生を歩むためにどんな習慣が必要かを考えて文献に残し、教育する習慣があります。その文献がタルムードです。迫害の中であらゆる財産を奪われてきたから、お金ではなく「どんな状況でももう一度成功できる能力」を残そうと、教訓や戒めや成功習慣を書き記し、親から子、子から孫へ伝えてきました。
ただし習慣には一つ大きな問題があります。1日意識するくらいでは決して身につかないことです。「ローマは一日にしてならず」。素晴らしい結果は毎日コツコツやることで初めて手に入ります。1日頑張れたらもう1日、1週間、1ヶ月と、少しずつ習慣になって、最終的に大きな結果に繋がります。
② タルムードの習慣1:物ではなく「体験」にお金を使う(メロディを買った少年)
タルムードに「メロディを買った少年」という話があります。裕福な娘の婚約者となった真面目な青年が、結婚道具の支度金で、市場へ行く途中に聞こえた羊飼いの美しいメロディを買う。忘れてしまってもう一度買い、曲の続きを教わるために買った結婚道具まで譲ってしまう。日本人の感覚では理解しがたい行動ですが、娘の両親は怒るどころか「それでこそ娘の結婚相手にふさわしい」と褒めました。物語そのものは タルムードの小話 にまとめています。
目に見える財産はいとも簡単に奪われてしまう。しかし、私たちの頭の中にある知恵だけは誰にも奪われることがない。ユダヤの格言
ここから学ぶ習慣は、体験にお金を使うことです。ユダヤの親は、誕生日などに無償で物を買い与える文化がなく、唯一たくさんお金を使って与えるのが体験です。僕が教わったのは「人生の幅は全て経験で決まる」という言葉でした。赤ワインしか飲んだことがない人は、赤と白どちらが好きかを決められません。経験していないことはそもそも選べず、判断基準が弱くなる。だからユダヤの親は、超一流から三流四流まで、あらゆる経験をさせます。お金はなくなり、道具は壊れますが、メロディという記憶の体験はなくならず、自分で奏でられるようになった技術は失われない。高級マンションや車やバッグが悪いとは言いませんが、体験にお金を使う習慣も取り入れてみてください。僕自身、体験に一番お金と時間を注いできた結果、知見も判断の幅も増えました。
③ タルムードの習慣2:自分をあえて逆境に置く(兵士とパスポート)
二つ目は「兵士とパスポート」。収容所から脱走したラビが、国境へ向かうバスの検問で兵士に「全員パスポートを差し出せ」と怒鳴られる。何も持っていない彼は、一番後ろの席にいた2、3分の猶予で本気で頭を回転させ、周りの乗客のパスポートを15人分ほど集めて「後部座席の乗客の分をお持ちしました。お勤めご苦労様です」と差し出した。疲れた兵士は協力者の市民だと思い込み、ラビは無事に国境を越えました。
最後まで諦めない、ユーモアを持って頭をひねる。いろいろ学べますが、僕が一番知ってほしいのは、人は追い詰められると頭が高速回転するということです。僕は30人ほどの講義で、手を挙げていない20人にあえて当てます。思いついていなかったはずなのに、5秒ほど待てば何かしら答えてくれます。ということは、成功する習慣とは常に自分を逆境に置く習慣です。僕の知り合いのユダヤ人は「質問はあるかと聞かれたら、何も思いついていなくても必ず一番最初に手を挙げろ」と言いました。当てられたら喋らざるを得ないから、高速で質問を思いつく。その習慣を子どもの頃から続けた人は、質問の天才になりました。僕も、返金保証のある講演会に内容を決めずに臨むことが多く、開始15分前に頭が高速回転していい内容を思いつく。台本なしで即興のプレゼンをする能力はそうして身につきました。→ 賢くなる習慣として詳しくは ユダヤ人はなぜ天才なのか へ
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④ タルムードの習慣3:寄付(ツェダカ)をして、現状に感謝する(悪魔と助産婦)
三つ目は「悪魔と助産婦」。死にかけた子猫を助けた助産婦が、子猫の正体である悪魔から「法外な報酬を受け取れば、あなた自身が悪魔になる。正当な対価だけ受け取りなさい」と忠告される。後日、城で出産を助け、一生働いても手に入らない量の金貨を差し出されますが、「1枚で結構です」と固く辞退する。その城主が悪魔でした。数年後、同じ村で、真面目に勉強しながらツェダカ(収入の10分の1を寄付する習慣)だけはしていなかった人が、金貨は断ったものの悪魔に「寄付をしないなら悪魔の世界に引きずり込まれるだろう」と警告され、以後は寄付をするようになった、という話です。
ユダヤの物語には「これを学べ」と決まったものはなく、何を学ぶかは自分で決めます。僕が一番学んでほしいのは寄付をしましょうということです。寄付をしないことは、強欲になることと同じくらいまずい、と教える話です。なぜユダヤ人はそこまで寄付するのか。「出せば入ってくるから」という意見もありますが、僕が習った考えは違います。現状感謝ができるようになるから寄付をするのです。
幸せとは、状態でも感情でもなく、定義づけするものである。ユダヤの格言
人は自分の持っているものしか人に与えられません。寄付をすると、自分が今何を持っているかを認識でき、現状に感謝しやすくなる。幸せは遥か遠くではなく足元にあり、問題はそれを発見できるかどうかです。「お金がないから寄付できない」という人のために、僕に教えてくれたユダヤの先生の祖父の話があります。巨額の寄付でテレビの取材が来たとき、アナウンサーに「お金があるからできるのでしょう」と言われ、こう返したそうです。「私はお金があるから寄付をしているのではない。お金がないときからも寄付をしていた。今はその状況に見合った寄付をしているだけだ。これは気持ちの問題だ。あなたも今この瞬間に寄付をしようと思えば、必ずできることがあるはずだ」。ツェダカをするのは、不幸なお金持ちにならないためです。僕も昔は全くやっていませんでしたが、人のためにお金を使うようになってかなり変わりました。
⑤ 1年間続けると人生が変わる習慣3つ:メモ・マクロ視点・質問
習慣1:メモを取る。なぜメモを取る必要があるのでしょうか。「覚えるため」「忘れないため」なら、ユダヤ人に教えられたことはまるで違います。日本マクドナルドを創業した藤田田さんの『ユダヤの商法』にもあるように、ユダヤ人はとてもメモを取ります。理由は頭が良くなるからで、それは具体から抽象へ、抽象から具体へという作業の回数が圧倒的に増えるからです。例えばユダヤの人間関係の原則に「相手を否定せず全肯定しなさい」があります。なんとなく分かる教えですが、具体的な事例に落とし込んでいないから、いざその場面でできません。僕は『千と千尋の神隠し』で、失敗して謝る千尋にハクが「千尋はよく頑張った」「私は絶対千尋の味方だからね」と言う場面をメモしました。だから部下がミスをしたとき、同じ言葉をかけられるようになります。日常の出来事をメモして、具体化と抽象化を繰り返してください。
習慣2:マクロ視点で物事を考える。長期的に、全体を通して物事を考えることです。逆のミクロ視点は、短期的に一部だけを見ること。サッカーで勝敗を大きく左右するのは、個人の能力より全体の作戦ですが、人は「あのシュートが素晴らしかった」と、見やすいミクロのほうで判断しがちです。身につける方法は、悩んだときに長期的に見てどの選択が正しいかと考えること。奥さんと顔を合わせるのがしんどくて、深夜1時までカフェで時間を潰している、という相談がありました。その生活を5年、10年続けたら家庭はどうなるか、それが望む家庭かと聞くと、「奥さんを幸せにしたくて結婚したんです」と自分で答えが出ました。短期のミクロ視点から長期のマクロ視点に移すと、今すべきことが一瞬で分かります。
習慣3:質問をする。質問力とは、質問によって自分や相手に必要な情報を引き出す力で、ユダヤ人が3歳から最初に学ぶ16項目の一つです。「この資料を作ってください」と頼まれて「分かりました」は質問力がない人。期限はいつまでか、目的は何か(お客さん用か、従業員用か、社長の思考の整理か)、何枚にまとめるか、と道筋立てて聞くのが質問力です。僕は師匠に修行をつけてもらっていたとき、質問をしても「その質問はどういう意図で聞いているの?」と逆に質問攻めにされ、最初は質問すらさせてもらえませんでした。質問力がつくと、自分の選択で後悔することが減ります。鍛え方は簡単で、腹筋を割りたければ腹筋をするように、普段から質問をする習慣をつけることです。
⑥ お金持ちに共通する習慣3つ:自分との約束・数字・有言実行
動画「お金持ちの共通点」では、お金を引き寄せる習慣を3つ話しています。習慣1:マネーブロックを外す。マネーブロックとは、お金に対する無意識の嫌悪感です。払うのが怖い「払うブロック」と、普段5万円で受けている仕事に3,000万円の依頼が来たら躊躇してしまう「もらうブロック」の2種類があります。本質は自信です。払って取り戻せる確信がないから払えず、その金額の価値を提供できる自信がないからもらえない。自信は「自分を信じる」と書くとおり、自分との約束を守り続けることでつきます。朝7時に起きる、毎日ランニングする、そんな簡単なことで構いません。リスクを取った人だけがリターンを得る話は 魔法のザクロ へ。
明確さは力なり。ユダヤの格言
習慣2:数字に強くなる。物事が明確になるほど目標は達成しやすくなり、明確さとはつまり数字です。ユダヤ人は「暑いね」ではなく「今日は29度だね」と言い、「できるだけ早くやります」ではなく「7月30日の20時30分までに完了します」と言う。身につけ方は、なんとなくやる習慣を全部排除すること。交流会に来た目的を答えられないのは、なんとなく来ているからです。予定表にあることの目標を、全部数字で決めてください。
習慣3:約束を守る。お金の正体は、ユダヤでは「信用を具現化したもの」と教えられます。だからお金を引き寄せたければ、信用される人になればいい。信用を保つ方法が有言実行で、3段階に分けます。言ったことを守る(納期5日なら5日で納品する)、期待通りに動く(相手が4日を期待していれば4日で)、期待以上に動く(3日や2日で)。一番信用が貯まるのは期待以上です。藤田田さんは、業者の納期遅れで間に合わなくなった納品を、大赤字を出してでも飛行機をチャーターして期限に間に合わせ、「期限を守る銀座のユダヤ人」と呼ばれる信用を勝ち取り、それが日本マクドナルドにつながったと語っています。→ お金の原理原則は ユダヤのお金の教え へ
⑦ 今日を1日目にする
ここまでの習慣は、どれも一朝一夕には身につきません。ただ、やっていれば確実に身についていきます。千里の道も一歩から。まず今日を1日目にして、1日できたらもう1日、1週間、1ヶ月と続けてください。落とし込めていないと感じたら、動画を2度3度見直して、自分ならこの物語から何を学ぶかを考えてみてください。動画の解説だけが全てではありません。
- 【全人類が成功できる】ユダヤ人が3歳から学ぶタルムードの成功習慣(YouTube「ゆだしん」)
- 【ユダヤの成功習慣】1年間続けると人生が変わります(YouTube「ゆだしん」)
- 【お金持ちの共通点】ユダヤ人が世界一成功できた習慣とは?(YouTube「ゆだしん」)
数字について:人口0.2%(約1,580万人・2024年)はヘブライ大学 S. デラペルゴラ教授の推計、ノーベル賞受賞者の約2割は Jewish Virtual Library の受賞者一覧の集計です。動画で話している「世界の富の40%」「アカデミー賞の37%」などは集計によって数値に幅があるため、このサイトでは出典を確認できる数字だけを使っています。
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