違いは才能ではなく「教育」。価値観は、見たもの・聞いたもの・体験したもので作られる
同じように「もっとうまくいきたい」と思っていても、うまくいく人といかない人に分かれます。動画の冒頭で神光(ゆだしん)は、その答えは一つ、価値観の違いだと言います。すべての結果は行動から生まれ、行動は価値観から生まれる。サッカーが好きという価値観があればサッカーをするし、興味がないという価値観ならしない。だから結果を変えたければ、価値観を変えればいい、という順番です。
では価値観はどこから来るのか。教育です。どんなことを教えられ、どんなことを体験させてもらってきたか。それで価値観が形成されます。大人になってから変えたければ、今から新しく聞くもの・見るもの・体験することを、まるっきり違うものにしていけばいい。神光は19歳のとき「今の価値観のままではうまくいかない」と思い、ユダヤ人の価値観を勉強して、価値観が180度変わり、出る結果も変わったと話しています(月収14万8千円のときにユダヤの考え方に出会い、半年で独立)。これは才能ではなく、うまくいく価値観を知っているかどうかだ、というのがこのページの前提です。
違い① 一度決めたことでも、目的次第でやり切らなくていい
「一度決めたことは最後までやりなさい」。日本ではよく言われますし、やり切る人のほうがうまくいきやすいのも事実です。ただユダヤの先生の教えは、やり遂げるべきかどうかは、結局「目的」によるでした。
動画では、恋人とディズニーランドへ行く旅行の例え話が出てきます。8時15分の新幹線、10時過ぎに到着、AからB、Cのアトラクション、12時半に昼食、夜はレストランを予約、20時半にホテル。緻密に計画を立てたのに、当日、相手が寝坊して来ない。計画を守るために「化粧なんていいから10分で出てきて」と急がせ、予定はすべてこなせた。けれど新幹線の中は終始無言で、相手は「もう帰りたい」と思っている。最大の目的は「一緒に旅行を楽しむこと」であって、スケジュール通りに動くことではなかったのです。目的を忘れていなければ、「無事でよかった、ゆっくり朝ご飯を食べてから行こう」と言えたはずです。
決めたことをやり切るのは大事。ただし目的を忘れない。目的が変わったなら、そこへ行き着く過程は柔軟に変えていい。うまくいく人はこの柔軟さを持っている、と神光は言います。
違い② 借金の捉え方(事業の考え方として。借入を勧めるものではありません)
「借金1000万円」と聞くと、日本では「何をしているんだ」と思われがちです。神光自身も、借金は悪いもので、する人はだらしない人だとずっと思っていたそうです。ユダヤの考え方では、借金そのものが悪いのではなく、良い借金の仕方と悪い借金の仕方がある、という整理になります。
- 悪い借金=未来につながらない借金。パチンコで財布が空になったから借りる、最新の家具やブランド品が欲しいから借りる。お金を生み出しません。
- 良い借金=未来につながる借金。動画では「1000万円払うと毎年300万円入ってくる秘密道具」という例え話で説明しています。手元にお金がなくても、利子を考えても将来プラスになるものにお金を投じる。
お店を出す経営者は、全額を自分の財布から出すのではなく、毎年の利益から「3年で回収、4年で回収」と計画を立てて借ります。借りられるということは、銀行や投資家から信用されているということ。だから「借金=悪」ではなく、長期的に見て未来につながるものに使うなら良いことで、大きな額を借りられるくらい信用を貯められる人間になりなさい、という価値観です。
誤解のないように添えておきます。動画で話しているのは事業の考え方であって、個人に借入や投資を勧めるものではありません。
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違い③ 空気は読まず、空気を作る
日本では「空気が読めていない」は悪い評価です。もちろん空気を読まないといけない場面はあります。ただ、社会に出てずっと空気を読んで周りに合わせる人は、頭一つ飛び抜けた成功者にはなれない、と神光は言います。成功者とは、他の人と比べて頭一つ二つ抜けている人。周りと同じ動きをしていては、抜けようがないからです。
そして、空気を読まない人のことを、人はリーダーと呼びます。ユダヤで教わったリーダーの定義はこうです。
リーダーとは、空気を読んで周りに合わせる人ではなく、自分自ら空気を変えていく人である。ユダヤの先生の言葉
会議で上司が理不尽なことを言っていて、部下が8人ほど聞いているのに、誰も「違う」と言えない。そんなときに「おっしゃることは分かるのですが、僕はこうではないかと思います。田中さんはどうですか」と言えた人が、空気の流れを作ります。日本人特有の空気を読む文化も大切にしつつ、時には空気を読まずに空気を作る。これも「日本人と違う」価値観の一つです。
違い④ 好きな仕事より、やるべき仕事
「好きなことで生きていこう」「得意なことを仕事に」と最近よく聞きます。ユダヤ人も、好きなことをやること自体には文句を言いません。ただ、その前に仕事を2種類に分けて、先にこちらをやりなさいというものがあります。
- やりたい仕事=お金をもらえなくてもやりたい仕事。動画では、介護の仕事が好きだという生徒に「毎月必ず300万円を振り込む確約があっても、今の仕事を続けますか」と聞いたら「やめます」と答えた、という例が出てきます。ユダヤの言う「好きな仕事」は、それでも続けると言えるくらいのものです。神光にとっては教育業がそれで、ボランティアになってもやりたいと話しています。
- やるべき仕事=好きでも嫌いでもないが、お金を稼げる仕事。基準は「自分が好きか」ではなく「世の中の人がそれを求めているか」です。動画の例えは、切った爪を集めるのが趣味でも、それを売りたいと言えば誰も買わない、というものでした。自分の好きなことと、世の中が求めていることが一致することは、ほとんどありません。
ユダヤ人は現実をシビアに見ていて、お金はないよりあるほうが、自分にも子どもにも選択肢が増えると考えます。だから、やるべき仕事をやった後なら、好きな仕事をいくらでもすればいい。最初からやるべき仕事をやらずに、好きな仕事だけをするのは順番が違う、という価値観です。神光自身は「好きな仕事とやるべき仕事を明確に分けている」と話しています。
違い⑤ 努力は「場所」と「やり方」が全て
日本人は「努力が大事、とにかく頑張る」という価値観が強い。それに対して神光がユダヤの先生に言われたのは、「努力したところで成功はしないぞ」でした。正しい場所で正しい努力をしないと、結果は出ないという意味です。どれだけ優秀な経営者でも、コンビニのアルバイトという場所で本気で努力しても、時給は大きく変わらない。場所を間違えると、才能も能力も人間性もあっても、うまくいきません。
やり方も同じです。動画で紹介された野球選手の言葉は、「素振りを毎日1000回は誰でもやっている。あれはただの腕の筋トレ。大事なのは1発1発、この角度でこう来たらこう打つと意識しながらやれるかどうか」。同じ1000回でも、意識の有無で結果はまるで違います。
神光の相談例も2つ話されています。「10年ビジネスをしているが一度もうまくいったことがない」という人に、戦う場所とやり方を変えるよう伝えたら、1か月目で稼げるようになり、半年ほどで伸びた。味ばかりを追求していたケーキ屋に、集客とリピートの施策を頑張ってもらったら、1年ほどで売上が倍になった。がむしゃらにやればいいという発想は一度捨てて、場所とやり方にこだわった上で必死に努力する。これがユダヤの価値観です。
「日本人と真逆」:ユダヤの子どもが3歳から身につける3つの習慣
ここまでの5つは大人の価値観の違いでしたが、価値観は教育で作られます。ユダヤの家庭では習慣=結果だと教え、成功者の習慣を3歳から徹底して教え込みます。神光が別の動画で「日本人と真逆」として挙げた3つを、要点だけ記します。
- すべてのことに疑問を持つ。人は疑問を持った分野しか成長しません。疑問を持って自分で正解を見つけていく思考を「自立思考」と呼び、3歳から繰り返して習慣にします。コツは2つ。分からなくても手を挙げる積極性(人は答えざるを得ない状況になると頭が回る)と、考えることを放棄せず、間違っていてもいいから自分なりの結論を一度出すことです。
- 議論・ディベート・交渉をする。日本では「触らぬ神に祟りなし」で、議論をふっかける生徒や部下は煙たがられます。ユダヤは真逆で、積極的に議論しなければ最良の結果は得られないと教え、タルムードには神様とすら交渉する物語があります。
- 見せられたものではなく、見るものを選ぶ。テレビやショート動画のように勝手に流れてくるものだけを見ていると参考材料が偏り、思った通りの結果は出せません。映画、本、セミナーのように「自分で選ばないと見られないもの」を取りに行く習慣をつける。ユダヤではショート動画は見るなと言われている、と話しています。
この3つの中身(交渉の物語や参考材料の考え方)は、ユダヤ人はなぜ成功するのかで詳しく書いています。
最後に:違和感のある価値観こそ「しめしめ」
5つの違いを読んで、「それは違うと思う」というものもあったはずです。神光は、そういう価値観が出てきたときこそ「しめしめ」と思う、と動画の最後に話しています。自分と全く違う価値観を持っているから、その人は自分と違う大きな結果を出している。もし自分の価値観が全部正しいなら、もう成功していないとおかしい。だから違和感を感じたときこそ、「ここが違うから自分はまだうまくいっていないのか。では取り入れてみよう」と思う。神光自身、ユダヤの先生の価値観は最初は全く理解できなかったそうです。
価値観は、教えられたこと・体験したことで作られます。子どもに何を渡すかの前に、まず大人が自分の価値観を点検する。それが、この動画が最後に勧めていることです。
- 【価値観で人生が変わる】日本人とユダヤ人の価値観の違い 5選(YouTube「ゆだしん」)
- 【日本人と真逆】世界一のお金持ちが3歳から実行する成功習慣3選(YouTube「ゆだしん」)
数字について:人口0.2%(約1,580万人・2024年)はヘブライ大学 S. デラペルゴラ教授の推計、ノーベル賞受賞者の約2割は Jewish Virtual Library の受賞者一覧の集計です。動画で話している「世界の富の40%」「アカデミー賞の37%」などは集計によって数値に幅があるため、このサイトでは出典を確認できる数字だけを使っています。
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