① 前提:読書法も「原理原則」。誰がいつどこでやっても同じ結果になる
僕の動画は表面上のテクニックではなく、物事の原理原則を伝えています。原理原則とは、一言で言えば誰がいつどこでやっても全く同じ結果になるもの。水は通常の気圧なら100度で沸騰し、氷は0度で解けます。誰がやるか、どこでやるか、いつやるかは関係ありません。ユダヤ人はこの再現度100%の原理原則を、コミュニケーション、子育て、お金と、あらゆるジャンルで習得しています。その中に「頭が良くなる原理原則」もあり、今回はその一つ、本の読み方です。
実際、僕の仲間はこの原理原則を使って、合格率15%で、通常1年は勉強が必要と言われる宅地建物取引士の試験に、未経験からたった1ヶ月半の勉強で一発合格しています。僕自身も勉強が苦手でしたが、ユダヤの原則ベースで勉強してきたことで、今では企業に経営を教える仕事もできています。賢くなければできないことだと思います。この読み方は小中高の授業に取り入れるべき内容だと思っていますが、原則は知らなければ使えません。
② 心構え:本は「人に解説できる」まで読まないと、時間の無駄
先に残念なことをお伝えすると、この原則は実践するのが面倒です。ステップが4つに分かれ、1ステップごとにそれなりの時間を使います。だから一つの心構えが要ります。時間を絶対に無駄にしないという心構えです。
本を1冊読んで、その本を丸ごと説明できるところまで読み込んでいるでしょうか。ほとんどの人はしていないと思います。しかし、学生のとき塾で頑張って勉強して、親に「何を勉強してきたの」と聞かれて「何だったっけ」では、何の時間を過ごしたのかということになります。本も同じで、「どんな内容でしたか」と聞かれて説明できない状態は、時間の無駄です。それなら本を読まずに別のことをしていたほうがいい。せっかく読むなら、「この本の内容なら何を聞かれても答えられる、なんならあなたに教えてあげましょうか」というくらいの読み込み方をする。僕の手元にある本は、パラパラ見ただけのものはなく、全部解説できるまで読み込んでいます。この心構えがないと、長いステップに耐えられません。
③ ステップ1:メモをしながら読む(1冊に10時間かける)
ページを開いて「なるほど、なるほど」と読むのは悪くはありませんが、それではあまり頭に入っていないことのほうが多い。読むのと同時にメモを取ってください。理解度が圧倒的に変わります。人は文字を読んでいても、分かったようでよく理解しないまま進めてしまいます。しかしメモを取っていると、理解しないまま終わらせられなくなる。よく理解できていないことはメモに書けないからです。「ここは大事だ」と考えながら読むので、適当に流すことがなくなります。
弱点は、読むスピードがとても遅くなることです。僕は1冊読むのに10時間ほどかかります。それでも、3時間かけて読んで何も頭に入らず、もう一度読んでも入らない、を繰り返すより、10時間かけて一発で全部理解できたほうがいい。苦行ですが、価値は十分にあります。
注意点は、大事なところを余すことなくメモすることです。なぜなら、次のステップからは本自体を読みません。このメモをベースに本の全容を押さえます。本が教科書なら、メモはノートです。ノートに重要な箇所の漏れが多すぎると、本の内容を理解できなくなります。僕がメモしている項目は、章のタイトル(何の話か)、簡単な内容と理由、一番大事な事例、そして最後に「つまりこの章では何が言いたいのか」。この最後のまとめがあれば、章の内容を全部書き切っていなくても全体像だけは分かります。全体像の把握が一番大事だと覚えておいてください。
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④ ステップ2:メモした内容をまとめる(アニメの2周目と同じ現象)
まとめる理由は、全体図を把握して理解をより深めるためです。メモを取りながら読んでいる最中は、当然ながら全体像は把握できていません。しかし全部読み終わった後なら、全体で何を言いたいのかが大体分かる。それを把握しながら内容をまとめると、理解が深まります。
イメージしやすく言うと、アニメや漫画やドラマを全部見終わった後にもう一度見返すと、「この主人公のやっていることは、あれに繋がっていたのか」と分かることがあります。あの「発見した」という気持ち。メモした内容をまとめると、それと同じ現象が起きます。「ここで言っていることは、最後のほうで言っていることと似ている」「つまりここと、ここは一緒だ」と分かってくる。メモからまとめ直すだけで、理解と定着が圧倒的に高くなります。
⑤ ステップ3:まとめた内容を人に話す(質問されるほど理解が深まる)
理由は簡単で、理解度を圧倒的に高めるためです。メモしてまとめるだけで理解を深めるのには限界がありますが、人に話すステップを挟むと、その限界が外れます。
具体的に想像してください。自分が一生懸命まとめた内容を誰かに話したとき、相手の顔はどうなっているか。ぽかんとしていることが多そうではないでしょうか。言いたいことが多くて、内容が分かりにくくなるからです。そこで「分かりやすく話そう」と意識した段階で、もう一度内容をまとめ直す必要が出てきて、まとまり方が段違いになります。さらに相手は黙って聞いているだけではなく、「ここはこうではないのか」と質問してきます。そのとき「分かりません」ではなく、ちゃんと説明しようとする。すると「今の言い方では伝わらない」「確かにここは矛盾がある、どう理解すればいいのだろう」と、質問によって本への理解がどんどん上がっていきます。この誰かに話すステップがあるかないかだけで、本に対する理解度は天と地の差が開きます。話す相手がいなければ探してください。友達でも親でもビジネスパートナーでも、誰でも構いません。面倒がらずに必ず説明してください。
⑥ ステップ4:同じジャンルの本をあと2冊、同じ手順で読む(共通点=本質)
最後のステップは、1〜3の工程を同じジャンルの別の本2冊以上で繰り返すことです。例えば、ユダヤ人でマネジメントの神様と呼ばれるピーター・ドラッカーの組織マネジメントの本を1〜3のステップで読んだら、同じ組織構築のジャンルの本、例えば識学の本、Amazonから学ぶ組織構築の本、ダン・ケネディやジェイ・エイブラハムといった経営コンサルタントの組織論の本を買って、それも1〜3で読む。
すると、3冊で共通して言っていることが見つかってきます。組織構築の理論は、ドラッカーも識学も他の人たちも少しずつ違います。しかし共通して言っていることがある。「組織に満点を求めてはいけない」「ルールを制定しなさい」「チームに高い基準を求めよ」「組織で一番大事なのは流れを作ることだ」。時代も経歴も違う人たちが、結局同じことを言っている。この共通点こそが本質です。
本質を理解できると、応用が利くようになります。組織構築はとても奥深く、やることが多い。しかしコンサルティングをするときに1から10まで全部は言いません。教えるのはただ一つ、本質の部分です。本質からずれているかどうかを最も大切にするから、結果を出してもらえる。同ジャンルの本を3冊以上読むのは、本質理解まで行けるので必須です。やらない理由は一つ、面倒だからです。1〜3だけでも時間がかかるのに、それを3回。僕は一つのジャンルを勉強するのに常人の何倍も時間がかかりますが、その代わり理解度は非常に高まります。→ 「3つ以上の情報源から本質を掴む」考え方と、48時間以内に教える学習の型は ユダヤ式勉強法 へ
⑦ 才能は要らない。できるかどうかではなく、やるかやらないか
このやり方に、才能に起因するものはあるでしょうか。メモしながら読んで、まとめて、人に話して、それを3冊で繰り返す。才能は要りません。必要なのはやる気だけです。だから、できるかできないかではなく、やるかやらないか。やれば誰でも賢くなります。僕は全然賢くありませんでしたが賢くなれたので、誰でもできます。学生のときにこれをやっていたら、間違いなく学年トップを取れていたと思います。
本は誰しも読むものですが、その時間を人生の無駄な時間にするのか、最も有意義な時間の一つにするのか。この習慣一つの差で、人生の大きな結果が変わります。どうせ読むなら、意味のある読み方をしてください。
- 【数多の経営者が絶賛した】頭が良くなる本の読み方を教えます(YouTube「ゆだしん」)
数字について:人口0.2%(約1,580万人・2024年)はヘブライ大学 S. デラペルゴラ教授の推計、ノーベル賞受賞者の約2割は Jewish Virtual Library の受賞者一覧の集計です。動画で話している「世界の富の40%」「アカデミー賞の37%」などは集計によって数値に幅があるため、このサイトでは出典を確認できる数字だけを使っています。
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