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ユダヤ人のお金の教え

ユダヤの先生に「お金持ちになりたい」と相談したら、「お金持ちになる必要はない。君がならないといけないのは資産家だ」と言われました。ユダヤの子どもが3歳から教わるお金の考え方を、タルムードの話と一緒にまとめます。投資の助言ではありません。

この記事で分かること
  • お金持ち=きっかけ一つでお金がなくなる人。資産家=10年後も20年後もお金がある人
  • タルムードの3つの話:見せびらかさない・良いときほど備える・分散する
  • 収入から固定費を引いた残りを、安定4:成長3:リスク3の口座に分ける

執筆:神光(ユダヤ思考ラボ 主宰)/更新:2026-09-23/宗教の勧誘ではありません

まず「お金持ち」と「資産家」は違う

お金持ちとは、いとも簡単にお金がなくなってしまう人。リーマンショックの前はお金があった、コロナの前はお金があった。一時的にはあるが、何かのきっかけですぐなくなる。資産家とは、10年前にお金があったら、今も、10年後も20年後もお金がある人。「しんちゃんはどっちになりたいんだ」と聞かれて、僕は資産家と答えました。

ユダヤでは、お金に困る人の共通点はお金に対して無知なことだと言います。犬にドッグフードと1億円を見せれば犬はドッグフードに行きますが、それは価値を知らないから。資産管理も同じで、知っているか知らないかで判断が180度変わります。知らないうちにドッグフードを選ばないための知恵が、以下の内容です。

お金より先に教わること:知恵は奪われない、お金は人生の7分の1

ユダヤ人はお金をたくさん稼ぐイメージがありますが、お金を稼ぐ前に「幸せとは何か」を徹底的に叩き込まれます。幸せを感じる土台がなければ、どれだけ稼いでも幸せになれないからです。年間3億円稼いでいても、来年の収入と税金が不安で幸せを感じられない人を、僕は実際に知っています。

そしてお金は人生の7分の1だと教わりました。残りの7分の6をおろそかにしてはいけない。目に見える財産はいとも簡単に奪われるが、頭の中の知恵だけは誰にも奪われない。だからユダヤ人は、お金自体ではなく、どんな状況になってももう一度稼げる知恵を子どもに残します。

話① 王冠をかぶったスズメ:稼いでも見せびらかさない

ソロモン王がワシの背から転げ落ちそうになったとき、スズメたちが小さな体で協力して助けた。王は「何でも欲しいものを与えよう」と言った。スズメたちは相談し、「王様と同じ金の王冠をかぶって空を飛び回りたい」とまとまった。王は「それはあまりよくない。考え直したらどうか」と助言したが、スズメたちは王冠をもらった。喜んで飛び回ると、今までどの猟師の目にも留まらなかった小さなスズメが金の王冠で目立ち、全国でスズメ狩りが起きた。5羽まで減ったスズメは王に王冠を返し、スズメ狩りはなくなって元の数に戻った。

財産を手に入れても、見せびらかすことは身を滅ぼす。調子に乗りすぎてはいけない、という教えです。お金は良くも悪くもエネルギーが高く、人はお金に対して恐怖や執着という感情を強く持っています。高級車や時計を見せびらかすと、そのエネルギーをもろに受け、スズメのように狙われる。見せびらかしたくなる根っこは「自分は間違っていないと認められたい」という承認欲求です。物で価値をつけるのではなく、服を全部脱いでお風呂に入った状態でも価値がある人間になる。それがユダヤの考え方です。

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話② 7匹の太った牛と7匹の痩せた牛:うまくいっている時ほど「投資」する

エジプトのファラオが夢を見た。ナイル川のほとりから7匹の太った牛が現れて草を食べ、次に7匹の痩せこけた牛が現れて、太った牛を全部食べてしまった。誰も意味を解けなかったが、牢にいたジョセフが解いた。「これから7年間の大豊作のあと、それ以上にひどい7年間の大飢饉が来ます。豊作の7年間、収穫を食べ尽くさずに可能な限り貯蔵してください」。ファラオはその通りにし、飢饉で周辺国が富を失う中、エジプトだけが凌ぐことができた。

豊かさの後には必ず貧困が来る。だから備えることが最も重要、という教えです。売上がうなぎ登りの時期も、全然うまくいかない時期も、僕にはありました。波が来ないことを祈るのではなく、来ても大丈夫なようにしておく。そのためにお金の使い方を3つに分けます。

  • 浪費:必要ではないが欲しいから買う(使わないマッサージチェア)。
  • 消費:生活に必要なもの(家賃・食事)。
  • 投資:将来の対価のために今払うもの(株式、そして自己投資)。

うまくいっている時ほど何をすればいいか。言うまでもなく投資です。僕はうまくいっていた時期に自己投資にお金をかなり使ったので、売上が落ちてもゼロから自分でビジネスを作れる力が残り、お金に困っていません。散財していたら、その力はなかったと思います。

話③ 卵の運び方:分散こそ正義。口座を4:3:3に分ける

ユダヤの母親が子どもに、10個の卵を目的地まで運ぶよう頼み、こう問う。「どうしたら割らずに運べる?」。子どもは答える。「カゴを頑丈にする」「布に1つずつ包む」「慎重に運ぶ」。すべて却下される。何度も却下された末に子どもが出す結論は、「何度かに分けて運ぶ」。母親は「その通り」と言って運ばせる。

どれだけ頑丈なカゴでも、一度に運べば不測の事態で10個全部割れる。2個ずつ運べば、1回の事故で割れるのは2個で済む。これが資産管理の基礎基本です。ただし分散とは、ただ分けることではなく種類を分けること。暗号通貨を10種類持っていても、市場が崩れれば全部下がるので分散になっていません。

ユダヤ人が教えるのは、収入から固定費(家賃・食費・光熱費)を引いた残りを、3つの口座に4:3:3で分けることです。

  1. 安定の口座(4割):入れたら引き出さない口座。理由は3つ。有事の緊急資金になる。お金があるところにお金と機会が寄ってくる(大量の現金を持っていると、普通は回ってこない枠が回ってくる)。そして手元に現金があると、追い詰められずに冷静な判断が続けられる。
  2. 成長の口座(3割):5〜10年、20年かけてじわじわ増えるもの。株式や不動産など。時間をかけるほど指数関数的に増え、最終的に資産を一番増やすのはここです。
  3. リスクの口座(3割):ハイリスク・ハイリターン。当たれば大きいが、のめり込むと身を滅ぼすので3割と決める。ここで出た利益は、自分へのご褒美として遊ぶお金にしてよい。

現金こそ王様:不況のときに買えるのは、現金を持っている人だけ

「現金で持っていてもお金は増えない。株やFXに分散しなさい」とよく言われます。それが間違いだとは言いませんが、ユダヤ人は現金第一主義です。相手のお金の具合を測るときも、株式や外貨の口座ではなく「今この瞬間に現金をいくら持っているか」を見る。日本マクドナルドの創業者・藤田田さんの『ユダヤの商法』にも同じことが書かれています。

理由は、恐慌のときに株や不動産は軒並み下がり、それを安く買えるのは大量の現金を持っている人だけだからです。不況のときは銀行もお金を貸してくれません。僕の先生とその兄弟は、コロナの時期に価格の下がった不動産や事業を買い、後に大きな利益を得ました。お金持ちではなく資産家を目指すなら、投資もしつつ、まず手元の現金をどれだけ貯められるかです。

収入の10分の1を寄付する:不幸なお金持ちにならないために

ユダヤ人には、収入の10分の1を寄付する文化(ツェダカ)があり、ほぼ全員がやっています。理由は「出せば入ってくる」ではなく、現状感謝ができるようになるからだと教わりました。寄付は自分の持っているものを人に渡すことなので、自分が今何を持っているかを認識できる。だから今の状況に感謝しやすくなる。

「お金がないから寄付できない」という人に、僕の先生の祖父の話を送ります。巨額の寄付をしてテレビの取材が来たとき、記者に「あなたはお金があるから寄付できる」と言われ、こう答えました。「私はお金があるから寄付をしているわけではない。お金がないときからも寄付をしていた。今はその状況に見合った寄付をしているだけだ。あなたも今この瞬間に寄付をしようと思ったら、必ずできることがあるはずだ」。

お金だけあって幸せじゃない人生は面白くない。お金もあって、今この現状に感謝できている。それが本当にうまくいった成功です。

大人が、知っているか知らないか

ユダヤの子どもは3歳からこういうことを教えられています。そして、幼少期に教えられたかどうかはそれほど関係ありません。どのタイミングからでも、知ればその通りにできる。才能ではなく知っているか知らないかで結果が変わります。

お断りしておくと、ここに書いたのは考え方であって、特定の投資先や利益を勧めるものではありません。ユダヤ思考ラボでも、投資の助言や収益の保証は行わず、「お金の原則」は原理原則を学ぶ教養として扱っています。

この記事の出どころこの記事は、神光がYouTubeとラボの講義で話した内容を、そのまま文章にしたものです。創作はしていません。元の動画:
  • 【お金の原則】ユダヤ人が3歳から教えられる究極の資産管理のストーリー3選(YouTube「ゆだしん」)
  • 【ユダヤ流資金管理術①】お金に困りたくない人 絶対に見てください(YouTube「ゆだしん」)
  • 【ユダヤ流資金管理術②】お金が貯まらない人 これが出来てません(YouTube「ゆだしん」)

数字について:人口0.2%(約1,580万人・2024年)はヘブライ大学 S. デラペルゴラ教授の推計、ノーベル賞受賞者の約2割は Jewish Virtual Library の受賞者一覧の集計です。動画で話している「世界の富の40%」「アカデミー賞の37%」などは集計によって数値に幅があるため、このサイトでは出典を確認できる数字だけを使っています。

神光(ゆだしん)ユダヤ思考ラボ 主宰/株式会社HD 代表/YouTube「ゆだしん」329本。19歳、月収14万8千円の派遣社員のときに子どもが生まれ、同じ年にユダヤの考え方に出会う。半年で独立し、自分の会社を経営しながら、ビバリーヒルズに住むユダヤ人の実業家のもとで学び続けている。大人向けに教えてきた内容を、そのまま自分の娘に使っている。
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この記事の内容を、神光が動画で話しています。再生ボタンを押すとこのページ内で再生します。

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【お金の原則】ユダヤ人が3歳から教えられる究極の資産管理のストーリー3選
YouTube「ゆだしん」

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【ユダヤ流資金管理術②】お金が貯まらない人 これが出来てません
YouTube「ゆだしん」

FAQ

よくある質問

これは投資の助言ですか?

いいえ。ユダヤ人の実業家から学んだお金の「考え方」を、タルムードの話と一緒に紹介したものです。特定の投資先や利益を勧めるものではなく、ユダヤ思考ラボでも投資の助言や収益の保証は行いません。

4:3:3は、収入全体を分けるのですか?

収入から固定費(家賃・食費・光熱費など)を引いた残りを分けます。例えば月収50万円で固定費が20万円なら、残り30万円を安定12万・成長9万・リスク9万に分けます。安定の口座に入れたお金は基本的に引き出しません。

お金持ちと資産家は何が違うのですか?

お金持ちは、リーマンショックやコロナのような何かのきっかけでいとも簡単にお金がなくなる人。資産家は、10年前にお金があったら今も10年後も20年後もお金がある人です。ユダヤの先生に「お金持ちになる必要はない。資産家になりなさい」と教わりました。

『ユダヤの商法』(藤田田)と同じ考え方ですか?

現金第一主義は同じです。日本マクドナルド創業者の藤田田さんの『ユダヤの商法』にも、ユダヤ人は相手のお金の具合を「今この瞬間の現金」で測り、株式や外貨の口座は見ない、と書かれています。

子どもにお金のことをどう教えればいいですか?

ユダヤの家庭では無条件のお小遣いやプレゼントを渡さず、お手伝い(貢献)で点数を貯めるポイント制度を使います。物ではなく体験にお金を使うこと、分散(卵の運び方)も、物語で教えます。詳しくは「ユダヤ式子育て」のページをご覧ください。

NEXT STEP

続きは、動画で。

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